持続可能な漁業のかたち——対馬の海とともに生きる
日本の漁業は、資源の減少や担い手不足といった課題を抱えています。
長崎県・対馬も例外ではありませんが、この島では、自然に寄り添った漁法が今も受け継がれています。
対馬水産では、地元の漁師たちが環境に配慮した漁法で漁獲した、穴子や甘鯛などを主に取り扱い、持続可能な水産業を目指した加工・流通に取り組んでいます。
この記事では、対馬の漁業環境とその漁法、そしてそれを活かした私たちの取り組みをご紹介します。
2. 穴子の持続可能な漁法「籠漁」

対馬では、天然の穴子を「籠漁」で漁獲しています。 これは、海底に設置した籠に自然の流れで穴子が入り込むのを待つ、非常にシンプルかつ選択的な漁法です。
籠は稚魚を逃す構造になっており、魚体を傷つけることもありません。 1籠あたりの漁獲量は約5匹と少なく、自然に負担をかけず、必要な量だけを確保することが可能です。
このような漁法が、対馬の海と共存する「やさしい漁業」を支えています。
3. 甘鯛の持続可能な漁法「はえ縄漁」

「対馬紅甘鯛」をはじめとする天然甘鯛は、「はえ縄漁」で漁獲されています。
これは長い釣り糸に複数の針をつけ、一尾ずつ丁寧に釣り上げる漁法で、 魚へのダメージが少なく、鮮度を保ったまま水揚げできるのが特長です。
また、漁獲量をコントロールしやすいため、未成熟な魚を避け、資源保護にも貢献しています。
この漁法によって、見た目にも美しく、味わい深い甘鯛を安定的に届けることが可能になっています。
4. 地域と世界をつなぐ、未来につながる水産業へ

日本では漁業の担い手不足や魚価の低迷により、水産業全体が縮小傾向にあります。一方で、海外では日本食ブームが続き、高品質な魚への需要は年々高まっています。
そこで、対馬水産は限られた資源を無駄にせず、付加価値の高い魚を安定的に届けることで、 国内の漁業を支えるだけでなく世界の食卓へとその魅力を発信しています。
まとめ
対馬の漁業は、『たくさん獲る』ではなく、『必要な分だけを丁寧に獲る』という姿勢に根ざしています。
籠漁やはえ縄漁といった漁法は、自然と向き合いながら磨かれてきた、対馬の漁師たちの技術と知恵です。
私たち対馬水産は、そうした持続可能な漁法で漁獲された魚を丁寧に扱い、未来につながる水産業のかたちとして国内外へ発信し続けていきます。
対馬の海で育まれた穴子と甘鯛が、どのようにして皆さまの食卓へ届くのか——それぞれの魚種に込めたこだわりや魅力については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
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