Seafood Expo Asia 2024参加レポート|シンガポールの観光名所と日本食のトレンド調査

2024年9月、シンガポールで開催されたアジア屈指の水産業展示会「Seafood Expo Asia (シーフードエキスポ)2024」。
世界中から水産バイヤーや飲食業界関係者が集まるこの国際的イベントに、私たち対馬水産も出展し、天然真穴子や天然甘鯛をはじめとする高品質な水産物を紹介しました。
本記事では、展示会の出展内容や現地での反応をレポートします。あわせて、展示会の合間に視察したシンガポールの観光名所や、現地で注目されている日本食レストラン・人気グルメスポットについてもご紹介。
マーケットの空気感を多角的にお伝えしするので、海外展開を視野に入れた水産・食品関連企業の皆様にとって、今後の販路戦略や商品開発のヒントとなれば幸いです。
対馬水産のコラムでは、世界各国で開催された展示会のレポートを紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
Seafood Expo Asia (シーフードエキスポ)2024:対馬水産の挑戦と成果

SEAFOOD EXPO ASIAは、アジア地域をリードする水産業の国際展示会であり、最先端の業界トレンドが一堂に会する、貴重なビジネスプラットフォームです。
Seafood Expo Asia (シーフードエキスポ)2024 イベント概要
▪開催日時 : 2024年9月4日~6日
▪開催場所 :シンガポール Sands Expo and Convention Centre
2024年も多数のバイヤーや飲食業界の専門家が来場し、終始熱気あふれる活況のイベントとなりました。
「天然 × 凍眠」ジャパンクオリティを伝える対馬水産の展示ブース

私たちのブースでは、対馬の豊かな自然が育む「天然真穴子」や「天然甘鯛」をメインに展示しました。
これらの水産物は、対馬近海で環境に配慮した持続可能な漁法により丁寧に漁獲されており、自然の恵みを余すことなく活かした逸品です。
特に天然真穴子は、身がふっくらと厚みがあり、噛むたびに凝縮された旨味が広がる、まさにジャパンクオリティ。
この極上の味わいを、急速凍結技術「凍眠(とうみん)」がしっかりと閉じ込め、まるで水揚げ直後のような状態を世界中へ届けることが可能となります。
check>>>急速凍結技術「凍眠」について詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事もご覧になってみてください。
こうした品質保持の仕組みは、実際の商談においてもバイヤーから高い評価をいただいており、商品の差別化ポイントとして大きな訴求力を発揮しています。
真穴子や甘鯛の試食コーナー

試食コーナーでは、天然真穴子や天然甘鯛の魅力を、実際に味わっていただき、多くの高評価をいただきました。
また、試食に加え、チラシやパンフレットといった販促ツールも配布、多くの来場者の方々に対して、商品の詳細や背景にあるこだわりを丁寧にお伝えすることができました。
今後も、持続可能な漁業を基盤としながら、対馬の恵みを活かした高品質な水産物を、国内外のお客様に安定してお届けできるよう努めてまいります。
シンガポールの観光名所を紹介

展示会の合間には、現地市場や観光インフラの視察も兼ねて、シンガポールの主要な観光名所を訪れました。
実際に訪れた場所に加えて、おすすめの観光名所を紹介します。
シンガポールおすすめの観光名所
- マーライオン・パーク
- マリーナベイ・サンズ
- ガーデンズ・バイ・ザ・ウェイ
それぞれ見ていきましょう。
マーライオン・パーク(Merlion Park)

非常に有名なスポット、シンガポールの象徴であるマーライオン像がある公園です。
マリーナベイ・サンズを背景に、ユニークな記念撮影を楽しめますよ。
SNS映えするので、ぜひトライしてみてください。
マリーナベイ・サンズ(Marina Bay Sands)

3つの高層ビルの上に船の形をした屋上が乗る、シンガポールを代表するランドマークとなっています。
屋上のインフィニティプールや、展望デッキからの眺望は圧巻です。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)

未来的なデザインのスーパーツリーや、涼しいドーム内の植物園が特徴的な都市型庭園です。
夜にはライトアップされたスーパーツリーが、幻想的な雰囲気でフォトジェニックな名所として知られています。
自然や植物に癒されたい人はもちろん、サステナブルな都市空間としても注目されており、建築・デザイン・都市開発に興味がある人にもおすすめ。
また、広々とした敷地と安全な歩道で、子ども連れでも安心して楽しめますよ。
シンガポールの現地フード紹介

シンガポール料理は、多民族国家ならではの文化が融合したバラエティ豊かな食文化が魅力です。
中華・マレー・インド・プラナカンなどの影響を受けた料理が日常的に楽しまれており、スパイスや香草を効かせた味付けが特徴。
なかでも、画像の「チリクラブ」はシンガポールを代表する名物料理のひとつ。殻付きの蟹をニンニクやショウガ、唐辛子、トマトソースなどで炒めた甘辛いソースで絡めた一品で、見た目も味もインパクト抜群です。
手を汚しながら豪快に食べるスタイルが特徴で、地元の人にも観光客にも人気。ソースが絶品なので、パン(特に揚げパンの「マントウ」)をつけて最後まで楽しむのがおすすめです。
シンガポールでは、屋台料理から高級レストランまで、幅広い価格帯で本格的な味が楽しめます。
シンガポールでおすすめの日本食レストラン3選!

市場調査の一環として、日本食がどのように現地で受け入れられているかもチェックしました。
ここでは、代表的な日本食が食べられるお店をご紹介します。
おすすめの日本食レストラン
- 【寿司ほか】KOMA
- 【そば】LILYAN
- 【天ぷら】天信
味のクオリティだけでなく、お店の雰囲気からも厳選しています。
現地で撮影した、オリジナル写真とともに、ひとつひとつ見ていきましょう。
「KOMA」マリーナベイで味わう、和の美と贅沢な握り

マリーナベイ・サンズ内にある「KOMA」は、伝統的な日本の美学と現代的なデザインが融合した高級和食レストランです。訪日経験のあるローカル層や、インバウンド客に強い支持を受けています。
店内には巨大な朱色の鳥居や、京都の伏見稲荷大社を彷彿とさせる装飾が施され、非日常的な空間を演出。質の高い握り寿司や創作和食が提供され、特に「和牛の炙り寿司」や「トリュフ香る茶碗蒸し」が人気です。
また、サービスも行き届いており、特別な日のディナーにおすすめの場所です。
「LILYAN」東京の名店が誇る、本格十割そばの味をシンガポールで

東京・六本木で人気の蕎麦店「LILYAN」が、シンガポールのボートキー地区に海外初出店。グルテンフリー需要や健康志向の高まりにマッチした業態で、現地でも高評価を獲得しています。
100%そば粉を使用した十割そばは、グルテンフリーで健康志向の方にもおすすめ。
店内は和モダンな雰囲気で、ランチタイムにはお得な蕎麦セット、ディナータイムには蕎麦と一品料理を楽しめる居酒屋スタイルとなっています。
「TENSHIN(天信)」で味わう、揚げたて天ぷらと職人技

TENSHIN(天信)は、シンガポール初の天ぷら専門店として知られ、、30年以上にわたり江戸前の伝統を守り続けている老舗。サクサクとした軽やかな衣と素材の旨味が絶妙に調和した天ぷらをはじめ、季節ごとの一品料理や刺身も提供されており、四季折々の味覚を楽しめます。
素材は、東京・豊洲市場から直送される新鮮な魚介や旬の野菜を使用。
カウンター席では、熟練の職人が目の前で揚げる姿を間近で見ることができ、その場で揚がる音や香りまで楽しめました。
静かな雰囲気の中で、上質な和食を味わいたい方におすすめの一軒です。
まとめ|シンガポールで得た、展示会の手応えと日本食の“これから”
「Seafood Expo Asia 2024」への参加を通じて、対馬水産の高品質な水産物をアジア市場に紹介する貴重な機会となりました。また、シンガポールの観光名所や日本食レストランを巡ることで、現地の文化や食のトレンドを体感することができました。
高品質な水産物を、持続可能な漁業と最新の冷凍技術で世界に届ける——。私たちは、これからもこの挑戦を続け、アジア市場を中心にさらなる価値提供を目指してまいります。